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皆さんこんにちは!
株式会社東海ファスト、更新担当の中西です。
さて
今回は、育成と人手不足
ということで、今回は、そんな厳しい状況の中で私たちが実践・試行錯誤してきた「人材育成のポイント」や「職場づくりの工夫」、そして「未来を見据えた取り組み」について、リアルな現場視点で深くお伝えします♪
いま、建設業界全体が深刻な人手不足に直面しています。特に「解体工事」は、危険性・体力負担・イメージの問題などもあり、若手人材の確保と定着が非常に困難な分野の一つです。
「重機を使う」「粉じんだらけ」「きつい力仕事」
こうしたイメージが根強く、若者や未経験者から敬遠されやすいのが現状です。
実際には、安全管理・重機化の進展により改善されていますが、業界全体で情報発信が不足しているのが課題です。
解体作業は、木造・鉄骨・RCなどの構造理解や、手順、安全管理、機械操作など幅広いスキルが必要ですが、教科書がなく、現場で“見て覚える”風土が色濃いのもネック。
結果として、「育て方が分からない」「育っても辞める」という悪循環に陥るケースが多くあります。
技能のわりに給料が安い、重労働なのに評価されにくい、といった声も多いです。
「キツいのに報われない」と感じる若者が定着しにくいのは当然です。
これまでの“職人の勘”に頼る育成では限界があります。
具体的には
解体手順を写真・図解でマニュアル化
「重機のアプローチ順」「散水の位置」「鉄骨の切断順」などを見える化
新人研修時にベテランがつきっきりになる負担を軽減
📘 動画マニュアルやタブレット活用もおすすめです。
「できるようになった」ことが見えると人は育ちます。
例
レベル1:工具名を覚える/現場ルールを理解
レベル2:手作業での内装解体ができる
レベル3:木造解体の重機補助ができる
レベル4:鉄骨の溶断ができる
レベル5:小規模現場の管理が可能
🎯 各レベルごとに「社内資格」「手当」などをつけると成長意欲が向上します。
解体業では“命に関わる”安全教育が最優先です。
ですが、厳しくしすぎて「怒られてばかり」では定着しません。
だからこそ、安全講習だけでなく、
「ありがとう」「うまくできたね」といった小さな成功体験の積み重ね
チーム全体で“新人の育成を見守る文化”の構築 が重要です。
多くの若者は、「解体の仕事を一生やるとは思っていない」状態で入ってきます。
そこで重要なのが、「この仕事にも未来がある」と感じてもらうこと。
重機オペレーターへの道
管理職・現場監督への昇格
独立支援や協力業者へのステップアップ
🌱 ただの作業員ではなく、「現場を動かす人間としての道」を描かせることが、定着への第一歩です。
建設業全体で進む技能実習・特定技能などの外国人材受け入れは、解体業界でも有望です。
日本語教育の支援
専用マニュアルの多言語化
安全教育の翻訳・映像化
🌐 国籍を問わず“チームの一員”として育てる体制が、これからの解体業界には欠かせません。
人材が集まり、定着する会社には共通点があります。
ポイント | 内容 |
---|---|
✅ 教育体制 | マニュアル・動画・段階的スキル評価 |
✅ 働き方 | 残業管理・週休二日制の導入 |
✅ 報酬 | 能力に応じた昇給、資格手当制度 |
✅ 雰囲気 | 「怒鳴らない・教える文化」がある |
✅ 将来性 | キャリアパスが見える・独立支援あり |
これらを整えることが、「解体業界の未来への投資」となります。
解体工事は、新たな建築の第一歩を支える大切な仕事です。
そしてその仕事を支えるのは、他でもない“人”です。
「誰でもできる仕事」から「専門性ある仕事」へ
「きつい仕事」から「誇れる仕事」へ
「続かない仕事」から「未来につながる仕事」へ
こうした変革は、一人ひとりの人材育成から始まります。
私たち解体業者こそが、その第一歩を踏み出す時なのかもしれません。
皆さんこんにちは!
株式会社東海ファスト、更新担当の中西です。
さて
今回は、現場ごとの流れ
ということで、今回は、解体工事の種類と流れについて、実際の施工現場での経験をもとに深く解説いたします♪
建物の解体工事は「古い建物を壊す」というイメージが強いですが、実際には法的な手続き・近隣配慮・安全対策・廃材処分など、非常に多くの配慮が必要な工種です。
解体工事と一口に言っても、対象となる建物の構造や規模によって工法や手順が大きく異なります。
戸建て住宅や古い長屋などに多い解体工事。
工期:約3~7日程度(敷地規模による)
主な工程:手作業による内装解体→重機による本体解体
廃材:木材、断熱材、瓦、畳など多種多様
💡 木造は火災・倒壊のリスクが高いため、安全養生と粉じん対策が重要です。
倉庫や工場、店舗など中規模建築に多い構造。
溶接・ボルト固定された鉄骨を切断しながら解体
重機と火気作業の組み合わせが多く、火災・落下対策が要注意
🛠️ ボルト外し→溶断→分別撤去の順で行うのが基本です。
マンション・ビル・公共施設などの高層建築に多い構造。
コンクリートの粉砕には大型重機(ブレーカー・クラッシャー)が必要
騒音・振動・粉じんが発生しやすく、周辺住環境への配慮が最も重要
💡 RC造では「階上解体」や「逆打ち解体」など、建物条件に応じた工法選定がカギ。
テナント退去時や改装工事に伴う室内部分の解体。
構造躯体は残し、仕上げ材・壁・床・天井・設備を撤去
原状回復工事ではテナント契約書に基づいた範囲の把握が必須
📦 店舗・オフィスでは夜間作業や騒音制限に注意が必要です。
建設リサイクル法に基づく届出(80㎡以上の場合)
ライフライン(電気・ガス・水道)の停止手続き
アスベスト調査(2022年以降は原則義務化)
📌 解体工事の多くは法的手続きの管理が重要。業者が代行できる場合もあります。
隣地との境界線確認
敷地の高低差・搬入経路・障害物のチェック
解体時の影響がある周辺住民への事前挨拶・工事説明
💡 トラブル防止の第一歩は、丁寧な近隣対応です。
飛散防止・安全対策のため防音・防じんシート付きの養生足場を設置
敷地内や隣接建物の保護(カーポート・塀など)
📷 工事前に写真記録を取っておくことで、万一の賠償問題も防げます。
家具・畳・建具・壁紙などを人力で撤去・分別
再資源化可能な材は分別保管(建設リサイクル法)
♻️ 分別解体は環境配慮+処分コスト削減にも繋がります。
重機で屋根・柱・壁・基礎を順次解体
ホコリや粉じんが舞わないよう散水をしながら作業
🚧 残置物があると作業が止まるため、事前撤去が重要です。
地中の基礎や杭、ガラの除去
整地ローラー等で地盤を均す
砕石敷き・造成等のオプション対応も可能
💡 解体後に土地を売却・建て替えする場合は、整地状態が評価されます。
廃棄物のマニフェスト(管理票)作成・提出
写真付きの完了報告書を提出(施主・管理会社へ)
📄 法令順守を証明するため、行政や不動産業者との連携も必要です。
トラブル例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
近隣からの騒音・振動クレーム | 工事内容の事前説明不足 | 着工前の丁寧なご挨拶と日程掲示 |
建物にアスベストがあった | 調査不足または見落とし | 必ず事前のアスベスト調査を実施 |
地中埋設物の発見(浄化槽・瓦礫など) | 昔の工法による未処理 | 契約時に「地中障害物対応」項目を明記 |
解体後に地盤が不安定に | 雨天で整地不良 or 埋戻し不備 | 天候を見た工程管理、転圧処理の徹底 |
解体工事は、ただ壊すだけではありません。
安全
環境への配慮
近隣へのマナー
廃材処理と法令対応
次の工事へつなぐための“整地力”
これらすべてが揃って初めて、プロの解体工事が成り立ちます。
「次の計画をスムーズに進めるために」
「近隣トラブルなく安心して任せられるように」
そんな想いで、私たちは一件一件、丁寧な解体工事を行っています。