皆さんこんにちは!
株式会社東海ファスト、更新担当の中西です。
テナント退去やリニューアルの現場では、
短工期・夜間作業・ビル管理ルールという“三重制約”が重なります。
成功のカギは、
🎯「音」「埃」「動線」──この3つの“線”を同時に制御すること。
ここでは、チェックリスト+タイムスライス設計+現場テンプレで、
実務で使える段取りのポイントを整理します。⏱️
1️⃣ 管理会社への工程承認
作業時間帯(音出し可能時間)の明確化。
夜間出入り口・搬出経路・仮置きスペースの確保。
2️⃣ 共用部養生計画
エレベータ・廊下・床・壁コーナーを重点養生。
復旧範囲と責任区分を文書化して合意。
3️⃣ 建築・電気・空調の事前協議
止水・残置設備・排気ダクトの汚染対策を確認。
他テナントへの影響を最小限に。
夜間作業では、音の性質と時間帯の使い分けが重要です。
| 時間帯 | 作業内容 | 留意点 |
|---|---|---|
| 21:00〜23:00 | 静音作業(養生・撤去準備) | 立て込み・搬入のみ。電動工具NG。 |
| 23:00〜02:00 | 高音作業(ブレーカー・はつり) | 管理者立会い。苦情対策時間帯を厳守。 |
| 02:00〜05:00 | 積込・搬出・清掃 | 台車移動時は防振マット使用。 |
| 05:00〜06:00 | 検査・共用部復旧・臭気確認 | 翌朝営業開始に支障がないよう確認。 |
💡「タイムスライス=夜間工程の地図」。
音・光・動線を分けて考えることが、夜間品質の第一歩です。
負圧集じん機を開口部に設置。作業区画はポリ養生+エアロックで隔離。
散水+ミストで粉じん拡散を抑制。
臭気対策:溶剤使用時は活性炭フィルタ。作業後はオゾン脱臭を検討。
測定記録:粉じん・騒音のログを日次で掲示。
📉 “見えないもの”ほど数値で管理。
夜間の静かさは、測定と記録で証明する。
夜間搬出動線は 台車 → エレベータ → 仮置き → トラック を直線化。
色分けコンテナ(床材/天井材/金属/ガラス/混合)で仕分けミス防止。
台車は防音タイヤを使用し、共用部床面を傷付けないよう養生板敷設。
夜間作業のお知らせ
日時:〇月〇日〜〇月〇日 21:00〜6:00(高音作業 23:00〜2:00)
作業内容:内装撤去・下地はつり
対策:負圧集じん・散水・共用部養生・夜間清掃
連絡先:責任者 〇〇(000-0000-0000)
👀 掲示は管理会社・隣接テナント・警備室の3か所に設置。
文面はフォント大きめ+白地黒文字で見やすく。
始発前に搬出完了必須のため、23:00〜02:00で高音作業を集中。
人員を増やし、残り時間を清掃・臭気確認・共用部復旧に割り当て。
床点検口を活用し、ダクト・配線トレースを効率化。
退場前に臭気検査+風量測定+共用部写真提出で“翌朝問題なし”を達成。
内装スケルトン・原状回復の短工期では、
**「タイムスライス×動線直線化×見える化」**が三本柱。
夜間の音・埃・臭気を定量管理
共用部復旧までを“工程の一部”として設計
翌朝、「何もなかったような空間」を引き渡す
🌙 “夜間の静けさも施工品質の一部。”
翌朝にトラブルがない現場こそ、真の原状回復現場です。
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皆さんこんにちは!
株式会社東海ファスト、更新担当の中西です。
鉄骨造(S造)の解体は、“つないでいるものをほどく”作業。
接合部は溶接・高力ボルト・リベットなど多様であり、
火気と高所という2大リスクを抱えながら、切断 → 吊り降ろし → 分別を順序立てて行います。
揚重では、荷重・重心・風の3点が命。
ここでは都市部の中規模S造を想定し、切断計画・防火養生・玉掛け・クレーン選定までを現場目線で解説します。🔥🧯
1️⃣ 事前調査
図面・現地で接合種別(溶接/ボルト)と柱脚形状(露出/埋込)を特定。
特に溶接部は熱切断計画を要し、粉じん・火花の拡散経路も把握。
2️⃣ 仮設・養生
先行足場、防炎シート、火花飛散防止板を設置。
消火器・バケツ・水ホースを配置し、火気作業許可票を掲示。
3️⃣ ボルト外し・切断
解体順序は梁 → 小梁 → デッキ → ブレース → 柱。
倒れ込み防止の“残しボルト”を計画し、解体進行方向を全員で共有。
4️⃣ 揚重作業
玉掛け角度・荷重分散を確認し、重心マークを明示。
玉掛け者・合図者・オペレーターの三者で事前シミュレーションを実施。
5️⃣ 分別・搬出
鉄骨、デッキ、スラブ(RC)、断熱材を区画線で分離。
搬出動線を直線化し、4t車→10t車へのシャトル搬送も視野に。
💡 コツ:「最後の1本をどこに残すか」を全員で共有し、声掛け・合図をルール化。📣
火気作業許可書:日次発行。責任者・作業時間・場所を明記。
防火養生:耐火シート+火花受け+下階の二重遮蔽。
消火体制:粉末消火器を複数配置。退場時は「火の元確認2回」を徹底。
防炎シートの点検:穴・劣化の確認を毎朝実施。
🔥 火気作業は「燃えない」ではなく、「燃えても被害を出さない」が原則。
アウトリガー設置条件
→ 道路占用許可・地耐力・暗渠位置を確認し、鉄板敷きで面圧を分散。
機種選定
→ 一般的には25t〜50tラフテレーンクレーン。
旋回範囲・上空電線・建物間距離を確認してブーム長を設定。
合図法
→ 手信号は統一、トランシーバー併用。
合図者を固定し、誤認防止のため指差呼称を実施。
📡 クレーン作業は“指示より準備”。
一度吊ったら戻せない前提で、荷姿・重心・風速を読み切る。
夜間火気禁止のビル管理規定により、昼間切断・夜間搬出で工程を分離。
**風速観測(風速計設置)**を導入し、瞬間風速10m/sで作業中止基準を明文化。
デッキ下の断熱材飛散に備え、湿潤化+袋詰めで飛散防止。
電線・歩行者動線を常時監視し、誘導員を配置。
🧾 記録・測定・掲示を組み合わせ、
「安全・静音・クレームゼロ」の現場を実現。
| ミス | 発生原因 | 予防策 |
|---|---|---|
| ボルト残りの見落とし → 急な回転 | 確認不足 | 指差呼称+カラーチョークで“外し済み”明示 |
| 玉掛け角度過大 → 荷重集中 | 荷姿計画不足 | 2点吊→4点吊に切替、スリング長を見直す |
| 火花の養生不足 → 下階焦げ | 防火計画不足 | 不燃ボード+耐火シートで二重養生 |
| クレーン旋回範囲の過小設定 | 計画未確認 | 旋回シミュレーションで可動域を確認 |
鉄骨造の解体は、順序と合図の工事。
火気・高所・揚重の三位一体を正しく管理すれば、安全・静音・高効率が両立します。
🧠 “切る”ではなく、“解く”という発想を。
一つひとつの接合を理解し、秩序立てて外すことが、鉄骨解体の本質です。
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